★みずがめ座δ流星群とやぎ座α流星群の観測方法★ ↑TOPへ戻る

 みずがめ座δ流星群は、夏〜初秋の頃の星座であるみずがめ座に輻射点を持つ流星群で、けっこう当たり外れなくコンスタントによく流れる流星群です。7月28日頃に極大になる「南群」と8月8日頃に極大になる「北群」がありますが、かなり詳細に観測しないと区別はつかないでしょう。
 春のみずがめ座η流星群の母天体はハレー彗星ですが、この夏のみずがめ座δ流星群の母天体はマックホルツ周期彗星であると見られており、輻射点が近いだけで、別の流星群です。
 夜が更けてくる頃に輻射点も高く上ってくるので観測しやすい流星群で、1時間あたり15〜20個が目安ですが、流れない時間と流れる時間に波があり、流れる時にはけっこう連続して流れますから、初心者でも観測しやすいでしょう。活動期はけっこう長く、極大日の前後1週間くらいでも、案外ヒュンヒュン流れます。
 活動期間が長いので、月明かりの影響の少ない日を選んで観測するのが良いでしょう。

 流星群は時期で区別される物ではなく、輻射点によって区別されます。輻射点とは、流星経路の延長線が集中する点の事なので、そこばかり観察していればマンガやアニメの様な流星雨が見られる、という訳では(全くもって)ありません。むしろ、経路の長い派手な流星は、輻射点から離れた所によく流れます。
 流星は空のどこを流れるか予測がつきませんから、流星観測の基本は、できるだけ空全体を見渡せる場所・姿勢、つまり周囲が開けた場所に寝転がって行います。暗くできるなら、無理せず自宅の庭やベランダでも構いません。複数の人数が揃う場合には、南側担当とか北側担当、などの様に観察する方向を分担して、可能な限り死角を無くします。データを取るのが目的でなければ、同じ方向に並んで寝転がってもいいでしょう。
※流星が流れる度にキャーキャー騒ぐと非常に迷惑ですので気を付けて下さい。
 いずれにしても、流星観測はけっこう根気勝負ですので、楽な姿勢を保てつつ、寒くならない服装・装備を準備しておきましょう。手や足先、頭や耳など末端の防寒が意外に疎かになりがちなので注意して下さい。
 防寒対策はもちろん、夜露対策も忘れないで下さい。

星のFAQの方も参照してみて下さい。

流星群の起きる原理(ジャコビニ彗星の例)

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